Autisticと日々の楽しみ

ASD者として考えていることを書いたり、趣味を満喫したりするブログです

X(旧Twitter)依存から抜け出すために

最近、スマホ依存(もっというとX(旧Twitter)依存)がはげしい。なぜ依存してしまったかというと、「ASDの権利擁護」問題が絡んでいたからだ。どうしても、倫理的な問題となるとやり過ごすことができず、既存の社会的偏見に対して、言葉を尽くして批判をしてみたり、愚痴を吐露したりしていた。しかし、当然ながら社会を変えることはそう簡単ではない。結局、やりきれなさだけが残った。*1

この状況をどうにかしなければと思った。そこで、カル・ニューポートという人の『デジタル・ミニマリスト:スマホに依存しない生き方』という自己啓発本を読んでみた。僕はもともとミニマリズムには抵抗がある方なので、著者のライフハックは合わない気がしたのだが、「物は試し」で読んでみることにした。

著者のプロフィールを見ると、「学業や仕事をうまくこなして生産性を上げ充実した人生を送るためのアドバイス」を自身のブログに書いているという。妻には、「デジタル・ミニマリストだって。おかしいよね。〈スマホに依存しない生き方〉をスマホで見れるブログで宣伝しているんだもんね」なんて冗談を言っていたのだが、読んでいるうちに、事の重大さに気付かされた。次のような言葉が目に入る。

孤独の欠乏

他者の思考のインプットに気をとられ、自分の思考のみと向き合う時間が限りなくゼロに近づいた状態。(カル・ニューポート『デジタル・ミニマリスト:スマホに依存しない生き方』池田真紀子訳、ハヤカワノンフィクション文庫、2021年、p.154)

これこそまさに、僕のX依存の末に行き着いた姿だ!

そこでまず、Xのアプリをスマホから消してみた。*2実はこれ、今まで何度もチャレンジしたことである。だが、一つだけ違いがある。それは、今その行動の記録をここに残したということだ。またXのアプリをインストールしたくなったら、この記事に立ち帰れば良い。*3

さて、これでひとまず、好きだった読書を再開できた。この本でも紹介されていた、ソローの『ウォールデン』を読み始めた。「森の生活」はごめんだが、「Xに依存しない生活」は心がけていきたい。

 

最後に、できればこの記事をXでシェアしていただけると幸いである。

*1:ただ、僕はここで、SNSで声をあげること自体を批判しているわけではまったくない。むしろ、SNSはその立派な手段の一つである。ここで問題にしているのは、僕自身の生活を取り戻すということだ。

*2:「PCからであれば閲覧して良い」という規則をもうけた。

*3:しかし、果たしてそれができるのか、見物である。